Garu JP古典歌謡 / いよよますます

いよよますます

出典:大伴旅人(『万葉集』巻五・793)
世間は 空しきものと 知る時し
いよよますます 悲しかりけり
いよよますます ジャケット

ミュージックビデオ

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歌のものがたり

Story

時代背景

奈良時代・神亀5年(728)頃。大宰帥として筑紫に赴任した大伴旅人は、着任してまもなく最愛の妻・大伴郎女を亡くしました。この歌は、都からの弔問に答えて詠まれた「凶問に報ふる歌」です。

作者の詩に込めた想い

「世の中は空しいものだと悟ったその時こそ、いよいよますます悲しい」——無常の教えを知識として知ることと、喪失を生きることはまったく別のもの。悟りが救いにならない、人間のほんとうの慟哭を刻んだ歌です。

歌詞にこめたもの

「知ってしまえば楽になれる」と思っていたのに、わかるほどに痛い。歌詞は、答えを見つけた顔で笑えない現代の喪失に旅人を重ねました。それでも朝は来る——悲しみを消さずに抱えたまま、生き続けることを選ぶ歌です。

歌詞

Lyrics

さよならの意味を知った夜

わかってたはずなのに

「世間なんて空っぽだ」って

口にした 途端に

知ってしまえば 楽になれると そう思ってた

でも本当はね 知るほどに 痛いんだ

世間はむなしいものだと 知るその時こそ

いよよ ますます 悲しくて

答えを見つけた顔で 笑えないよ

わかるってことが こんなにも

重いなんて 知らなかった

それでも朝は来るんでしょ

眠れない夜に 流れてく

誰かの幸せと 別れと

全部 嘘じゃないのに

なんでこんな 空っぽなんだろう

強くなったわけじゃない ただ慣れただけ

泣けないことを 大人って 呼ぶのなら

世の中は むなしきものと 知る時し

いよよますます 悲しかりけり

千年前の あなたも 同じ夜を 数えてたの?

うつせみの この世界で

消えていく ものばかり数えて

それでも歌に したくなる

この悲しみを 抱きしめて

むなしいって わかったって

悲しみは 消えないまま

でも ひとりじゃ ないんだって

千年越しの 声がする

いよよ ますます 愛おしい

壊れやすい この世界が

朝焼けに 溶けてゆく

泣いてもいいよ ねえ

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