Garu JP古典歌謡 / 春海

春海

出典:在原業平「雁鳴きて」(『伊勢物語』第六十八段)
雁鳴きて 菊の花咲く 秋はあれど
春の海辺に 住吉の浜
春海 ジャケット

ミュージックビデオ

Music Video

歌のものがたり

Story

時代背景

平安前期。在原業平の一代記とされる歌物語『伊勢物語』の第六十八段。住吉の浜に遊んだ折、「住吉の浜と詠め」と求められて即興で詠んだ一首です。

作者の詩に込めた想い

雁が鳴き菊が咲く秋も美しいけれど、私が選ぶのは春の海辺——「住み良し」の掛詞を効かせながら、世間の誉める華やかさではなく、自分の心が向かう静けさを堂々と選んでみせた、粋な価値宣言です。

歌詞にこめたもの

歌詞は「みんなが美しいと言うもの」と「自分の心が向かうもの」が違ってもいい、という原詩の心をそのまま現代に持ってきました。派手な季節ではないけれど、ここにしかない静けさがある——世間の物差しに流されず、自分の答えを静かに選ぶ歌です。

歌詞

Lyrics

空には雁が 列をつくって

庭には菊が 咲き誇ってる

誰もが秋を 美しいと言う

確かにそうだ 間違いじゃない

それでも僕の 心が向かうのは

華やかさじゃない 別の場所

霞んだ住吉の あの浜辺へ

雁鳴きて 菊の花咲く秋はあれど

僕が選ぶのは 住吉の浜

波はおだやかに 松はやさしく

派手な季節じゃ ないけれど

ここにしかない 静けさがある

誰がなんと言おうとも 譲れない

胸の奥 静かに灯る場所

永遠に愛おしい 春の海辺

人が褒めるもの みんなが選ぶもの

正解みたいに 並べられても

心がふっと 軽くなる場所は

いつも誰かの 影にあった

それでも僕は 知っているんだ

本当に好きなものは 声が小さい

霞んだ住吉の あの浜辺のように

雁なきて 菊の花咲く秋はあれど

僕が選ぶのは 住吉の浜

波はおだやかに 松はやさしく

派手な季節じゃ ないけれど

ここにしかない 静けさがある

誰がなんと言おうとも 譲れない

胸の奥 静かに灯る場所

永遠に愛おしい 春の海辺

雁鳴きて 菊の花咲く 秋はあれど

春の海辺に 住吉の浜

雁鳴きて 菊の花咲く秋はあれど

僕が選ぶのは 住吉の浜

誰かの正解を 借りなくていい

胸が静かに 頷くままに

霞のむこうに 今日も光る

ずっと大切に していきたい

時を越えてなお 色あせない

かけがえのない 春の海辺

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