▶筑波嶺の頂から流れ落ちるみなの川が、次第に深い淵となるように、私の恋心も積もりに積もって深い淵となってしまった。
決まり字:つく筑波嶺の(後撰集/陽成院・百人一首13番)Garu JP
はじまりは きっと些細なこと
「おはよう」ひとつで 晴れる朝
それだけのこと だったのに
気づけば今日も 君を探してる
はじまりは きっと偶然のこと
帰り道 ふぞろいの歩幅
それだけのこと だったのに
となりの横顔 見上げてる
一滴ずつ 落ちてくる
音もなく 積もってく
この想いに 名前をつけるなら
筑波嶺の 峰より落つる みなの川
恋ぞつもりて 淵となりぬる
ひとしずくの「好き」が積もって
もう戻れない 深さになった
この淵の名前は 君だ
たわいない話の 帰り道
まだ帰りたくない って思った
何気ない日々の ひとつずつが
水かさを 増やしていく
浅い川なら 渡れたのに
もう膝まで 胸まで
筑波嶺の 峰より落つる みなの川
恋ぞつもりて 淵となりぬる
流れの速さじゃ なくて
深さで測るものが あるんだ
この淵の底まで 君と行く
千年前 玉座を追われた人も
この想いだけは 手放さなかった
沈むことを 恋と呼ぶなら
喜んで 沈もう
筑波嶺の 峰より落つる みなの川
恋ぞつもりて 淵となりぬる
筑波嶺の 峰より落つる みなの川
恋ぞつもりて 淵となりぬる
ひとしずくの日々が積もって
ふたりの淵は 深く静かだ
千年経っても 涸れないように
この淵の名前は 「ふたり」だ
恋ぞつもりて……
淵となりぬる