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小倉百人一首 第十二番

天つ風

僧正遍昭出典:『古今集』雑上・872
天つ風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ
をとめの姿 しばしとどめむ
天つ風 ジャケット

現代語訳

天を吹く風よ、雲の中の通り道を吹き閉ざしておくれ。天女たちの美しい姿を、もうしばらく地上にとどめておきたいのだ。

決まり字:あまつ

ミュージックビデオ

Music Video

歌のものがたり

Story

時代背景

平安前期・仁明朝。宮中の新嘗祭で舞う五節の舞姫は天女に見立てられた。作者は桓武天皇の孫・良岑宗貞(出家前の遍昭)。帝に寵愛された美貌の貴公子で、のちに六歌仙の一人となる。

詠み人の想い

舞を終えて退場する舞姫を「天に帰る天女」に見立て、「風よ、雲の帰り道を閉ざしてくれ。もう少しだけこの姿を見ていたい」と願った。華やかな一瞬への憧憬と、終わってほしくない時間への切実な祈り。

歌詞にこめたもの

天女の舞に「しばしとどめむ」と願った貴公子の心を、ライブのアンコール——「この一瞬よ、終わるな」と願う現代の夜に重ねました。ラスサビの答えは「しばし どころか 永遠に」。風が帰り道を閉ざしてくれたから、あの夜は心の中で終わらないままなのです。原歌が千年歌い継がれてきた事実そのものを、「一瞬が永遠になった」何よりの証として組み込みました。

歌詞

Lyrics

天つ風(僧正遍昭・百人一首12番)/Garu JP

Verse 1

アンコールの光が 顔を照らす

最後の曲だと みんな気づいてる

夢みたいな時間に 出口が見えて

まばたきするのも もったいない

Pre-Chorus 1

時計の針よ 少しだけ眠って

この曲が終われば 魔法が解ける

Chorus 1

天つ風 お願い 道を閉じて

この空の 帰り道を隠して

輝くあの子を あと少しだけ

しばし しばし とどめて

天つ風 願いが届くのなら

まばたきの間さえ もったいない夜

夢の出口を 見つけないように

このまま このまま 醒めないで

Verse 2

はるか昔の 宮中の夜も

天女みたいに 舞う人がいた

若き貴公子が 空に願った

「風よ 雲の道を 閉ざしてくれ」と

Pre-Chorus 2

いつの時代も 終わってほしくない

一瞬があるから 人は歌うんだ

Chorus 2

天つ風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ

天まで届け 千年越しの願い

きらめく舞台を あと少しだけ

しばし しばし とどめて

天つ風 あなたも見てたんでしょう

天女が空へ 帰ってしまう前に

若き貴公子の 精一杯の祈り

どうか どうか 叶えて

Breakdown

天つ風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ

をとめの姿 しばしとどめむ

Last Chorus

天つ風 道を閉じてくれたね

アンコールは 終わらない夢のまま

心の舞台で 今も踊ってる

しばし しばし どころか

天つ風 千年先の空でも

誰かが同じ 願いを叫ぶよ

きらめく一瞬は 消えないから

しばし どころか 永遠に

ずっと ずっと とどまれ

Outro

しばし とどめむ…… ずっと 忘れない……

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