トップ百人一首 / このたびは← 月見れば小倉山 →
小倉百人一首 第二十四番

このたびは

菅原道真出典:『古今集』羈旅・420
このたびは 幣も取りあへず 手向山
紅葉の錦 神のまにまに
このたびは ジャケット

現代語訳

今度の旅は急なことで幣も用意できませんでした。手向山の紅葉の錦を幣として捧げますので、神の御心のままにお受け取りください。

決まり字:この

ミュージックビデオ

Music Video

歌のものがたり

Story

時代背景

平安前期。学者の家から右大臣まで昇りつめた菅原道真が、宇多上皇の御幸に随行した旅で詠んだ。急な旅で神に捧げる幣の用意ができなかった。道真はのちに藤原氏の讒言で大宰府へ左遷され、死後「天神様」=学問の神として祀られる。

詠み人の想い

捧げ物を忘れた失態を「手向山の紅葉の錦こそ最高の幣」と切り返した当意即妙の機知。ありあわせでも精一杯を捧げれば神は受け取ってくださる、という即興の知恵とユーモア。

歌詞にこめたもの

手向けの幣も用意できないまま紅葉を捧げた道真の機転を、準備が完璧じゃないまま家を出る「本番の朝」に重ねました。思い出してほしいのは、あなたが祈るその天神様こそ、千年前に「ありあわせ」で切り抜けた張本人だということ。「完璧じゃないから 美しいんだ」——精一杯なら、それが一番のお供え。ありあわせで挑む全ての人への応援歌です。

歌詞

Lyrics

このたびは(菅原道真・百人一首24番)/Garu JP

Verse 1

目覚ましの前に 目が覚めた朝

かばんの中身を 三度確かめて

覚えたはずの ページをもう一度

めくる指先 うまく動かない

Pre-Chorus 1

完璧な準備なんて どうせ間に合わない

だったら持ってるもの 全部持っていく

Chorus 1

このたびは 取るものも取りあえず

ありったけの勇気を かばんに詰めて

息を吸って 飛び込むだけ

あとは まにまに まにまに

神のまにまに

なるようになるさと 手を合わせた

Verse 2

千年前にも 慌てた人がいた

急な旅立ちに 捧げものも無くて

真っ赤に燃える 山の紅葉を

「これでどうか」と 神に差し出した

Pre-Chorus 2

それでも神様は 笑って受け取った

精一杯なら それが一番のお供え

Chorus 2

このたびは 幣も取りあへず

ありあわせの真心 全部捧げて

のちの天神様も 苦笑いのまま

あとは まにまに まにまに

神のまにまに

完璧じゃないから 美しいんだ

Breakdown

このたびは 幣も取りあへず 手向山

紅葉の錦 神のまにまに

Last Chorus

このたびは もう迷わない

持ってきたものすべてが 私の幣だ

紅葉みたいに 燃えてみせるよ

あとは まにまに まにまに

神のまにまに

なるようになれと 走り出した

Outro

まにまに…… 神のまにまに……

← 第23番 月見れば 百首の地図 𝕏 でシェア 第26番 小倉山 →