鎌倉時代初期の公卿・歌人。九条良経。関白九条兼実の次男で、慈円の甥。1202年に摂政、1204年に太政大臣となったが、1206年に38歳で急逝した。後鳥羽院歌壇の中心人物として『六百番歌合』を主催し、『新古今和歌集』の仮名序を執筆した。定家の庇護者でもあり、高雅で気品ある新古今調の歌風で、同集に79首が入る。漢詩・書にも優れ、書は後京極流の祖。勅撰集に約320首が入る。百人一首の「きりぎりす」は『新古今集』の秋歌。
きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに衣かたしき ひとりかも寝む
こおろぎが鳴く霜の降りた寒い夜、むしろの上に衣の片袖を敷いて、私はひとり寂しく寝るのだろうか。
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