鎌倉幕府第3代将軍。源実朝。源頼朝の次男で、兄頼家の失脚後、1203年に12歳で将軍となった。実権は北条氏が握ったが、朝廷との融和を図り、1218年に右大臣に昇った。翌1219年、鶴岡八幡宮で甥の公暁に暗殺され、源氏将軍は断絶した。藤原定家に和歌を学び、万葉調の力強い歌を詠んだ。家集『金槐和歌集』は正岡子規や斎藤茂吉に絶賛された。勅撰集に約90首が入る。百人一首の「世の中は」は『新勅撰集』所収で、浜辺の漁師の小舟の綱手を詠む。
世の中は 常にもがもな 渚漕ぐ
海人の小舟の 綱手かなしも
世の中は、いつまでも変わらずにあってほしいものだ。渚を漕ぐ漁師の小舟が綱手を引く、この何気ない光景が愛おしい。
決まり字:よのなかは