平安時代中期の公卿・歌人。藤原朝忠。三条右大臣定方の五男。参議を経て965年に中納言となった。邸宅から土御門中納言とも呼ばれる。三十六歌仙の一人で、勅撰集に約20首が入る。笙の名手としても知られ、肥満で鶏肉と湯漬けで減量を試みた逸話が『大鏡』などに伝わる。百人一首の「逢ふことの」は960年の天徳内裏歌合の歌で、『拾遺集』所収。人を恨む心のない世界を仮想して詠んだ恋歌。
逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに人をも身をも 恨みざらまし
逢うことが二度とないのなら、かえって、あの人のつれなさも我が身の不運も、恨むことはないだろうに。
近日公開