曲になった歌は、歌の行から作品ページ(意味・現代語訳・時代背景・歌詞・ミュージックビデオ)へ進めます。
| 番号 | 上の句・下の句 | 歌人 | 現代語訳 | 決まり字 |
|---|---|---|---|---|
| 4 | 田子の浦に うち出でて見れば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ♪ 「田子の浦」を聴く | 山部赤人 | 田子の浦に出て眺めてみれば、真っ白な富士の高嶺に、今もしきりに雪が降り続いている。 | たご |
| 6 | かささぎの 渡せる橋に 置く霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける 近日公開 | 中納言家持 | かささぎが渡したという天の川の橋——宮中の御階に置いた霜の白さを見ると、夜もすっかり更けたのだなあ。 | かさ |
| 28 | 山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人目も草も かれぬと思へば 近日公開 | 源宗于朝臣 | 山里は冬こそいっそう寂しさがまさる。人の訪れも絶え、草も枯れてしまうと思うと。 | やまざ |
| 31 | 朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪 近日公開 | 坂上是則 | 夜明け方、有明の月の光かと思うほどに、吉野の里に白々と雪が降り積もっている。 | あさぼらけあ |
| 64 | 朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる 瀬々の網代木 近日公開 | 権中納言定頼 | 夜明け方、宇治川に立ちこめた霧が途切れ途切れに晴れていくと、浅瀬に仕掛けた網代木が次々と現れてくる。 | あさぼらけう |
| 78 | 淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に 幾夜寝覚めぬ 須磨の関守 近日公開 | 源兼昌 | 淡路島から通ってくる千鳥の悲しげな鳴き声に、幾夜目を覚ましたことだろう、須磨の関守は。 | あはぢ |
部立てで「冬」に分類される歌は6首で、春と同じ数です。第4番「田子の浦に」から第78番「淡路島」まで、雪・霜・川霧・千鳥といった冬の景物が詠まれています。
冬の歌では第4番「田子の浦に」(富士の雪)と第31番「朝ぼらけ」(吉野の白雪)の2首です。このほか春の歌の第15番「君がため」に降る雪、雑の歌の第96番「花さそふ」で桜の花びらを雪に見立てる表現もあります。
第4番「田子の浦に うち出でて見れば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ」(山部赤人)の1首だけです。百人一首で富士山が登場するのはこの歌のみで、『万葉集』の歌を改変した形で採られています。