平安時代後期の歌人・学者。藤原道長の曽孫だが官位は従五位上左衛門佐にとどまり、晩年に出家した。和漢の学に通じ、伝統を重んじる保守的な歌風で、革新派の源俊頼と院政期歌壇を二分して対立、歌合の判者として辛辣な評を残した。藤原俊成の師として御子左家歌学の源流となる。『新撰朗詠集』を編み、勅撰集に約105首が入る。百人一首の「契りおきし」は『千載集』所収で、子の光覚のため藤原忠通に頼んだ維摩会講師の約束が果たされなかった時の歌。
契りおきし させもが露を 命にて
あはれ今年の 秋もいぬめり
「させも草の露のように頼りにせよ」というお約束を命綱としてきましたのに、ああ今年の秋もむなしく過ぎていくようです。
決まり字:ちぎりお近日公開