平安時代中期の公卿・歌人。藤原定頼。大納言公任の長男。権中納言に至った。父譲りの才で和歌・管弦・書に優れ、読経の声も美しかったと伝えられる。小式部内侍を「母に代作を頼んだか」とからかって「大江山」の歌で切り返された逸話が『十訓抄』に見える。相模との贈答歌も残る。中古三十六歌仙の一人で、勅撰集に約45首が入る。百人一首の「朝ぼらけ宇治の川霧」は『千載集』の冬歌で、宇治川の網代木の景を詠む。
朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに
あらはれわたる 瀬々の網代木
夜明け方、宇治川に立ちこめた霧が途切れ途切れに晴れていくと、浅瀬に仕掛けた網代木が次々と現れてくる。
決まり字:あさぼらけう近日公開