平安時代後期の女流歌人。後朱雀天皇の皇女祐子内親王に仕えたことからこの名で呼ばれる。平経方の娘とされ、母は同じく祐子内親王家に仕えた歌人小弁。紀伊守藤原重経の妻とも妹ともいわれる。1078年の承暦内裏歌合など多くの歌合に出詠し、1102年の堀河院艶書合には70歳前後で参加した。勅撰集に約30首が入る。百人一首の「音に聞く」は『金葉集』の恋歌で、この艶書合で藤原俊忠の歌に返した歌。
音に聞く 高師の浜の あだ波はかけじや袖の ぬれもこそすれ
噂に高い高師の浜のいたずらな波はかけますまい——浮気なあなたの言葉を信じたら、袖が涙で濡れるでしょうから。
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