平安時代中期の作家・歌人。藤原為時の娘で、藤原兼輔の曽孫。藤原宣孝と結婚し大弐三位を生むが、まもなく夫と死別。その後、一条天皇の中宮彰子に出仕し、藤原道長の庇護のもとで『源氏物語』を完成させた。世界最古の長編小説の一つとされる同作は、後世の文学・美術に絶大な影響を与えた。『紫式部日記』『紫式部集』も残す。中古三十六歌仙の一人。百人一首の「めぐり逢ひて」は『新古今集』所収で、幼なじみとの束の間の再会を月に託した歌。
めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に
雲がくれにし 夜半の月影
久しぶりにめぐり逢えたのに、それがあなたかどうか分からないうちに帰ってしまった。雲間に隠れる夜半の月のように。
決まり字:め