平安時代後期の僧・歌人。源俊頼の子で、源経信の孫。東大寺の僧となり、白河の自坊を歌林苑と名づけて、身分を超えた歌人たちが集う歌会・歌合を主催した。その参加者には鴨長明・寂蓮・源頼政らがいる。鴨長明の歌の師であり、その歌論『無名抄』に俊恵の言葉が多く伝えられる。平明で温和な歌風。勅撰集に約85首が入る。百人一首の「夜もすがら」は『千載集』の恋歌で、女の立場で夜の長さを寝室の隙間にまで恨む歌。
夜もすがら 物思ふころは 明けやらで閨のひまさへ つれなかりけり
夜通し物思いに沈むこの頃は、なかなか明けない夜の、寝室の隙間さえもがつれなく思われる。
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