平安時代末期から鎌倉時代初期の歌人。俗名は藤原定長。藤原俊成の甥で、その養子となったが、定家の誕生後に家を譲り、1172年ごろ出家した。諸国を行脚しつつ多くの歌合に出詠し、後鳥羽院歌壇の中心歌人として『新古今集』の撰者に選ばれたが、完成前に没した。幽玄・余情を重んじる新古今調を代表し、書にも優れた。『新古今集』に35首、勅撰集に約120首が入る。百人一首の「村雨の」は『新古今集』の秋歌で、三夕の歌とともに秋の夕暮れの名歌とされる。
村雨の 露もまだひぬ 槇の葉に霧立ちのぼる 秋の夕暮れ
村雨の露もまだ乾かない槙の葉に、霧が立ちのぼる、秋の夕暮れ。
近日公開