平安時代後期の女流歌人。周防守平棟仲の娘で、本名は仲子。後冷泉天皇に掌侍として仕えて周防内侍と呼ばれ、後三条・白河・堀河の四代にわたり宮廷に出仕した。多くの歌合に出詠し、機知に富む歌風で知られる。晩年に出家した。『後拾遺集』以下の勅撰集に約35首が入る。百人一首の「春の夜の」は『千載集』の雑歌で、藤原忠家が差し出した腕を枕にと言ったのを、当意即妙に断った歌として名高い。
春の夜の 夢ばかりなる 手枕に
かひなく立たむ 名こそ惜しけれ
春の夜の夢のようにはかない手枕のために、つまらない浮名が立ってしまったら、それこそ口惜しいことです。
決まり字:はるの近日公開