平安時代中期の歌人。藤原京家の出で、相模掾・上総権大掾など地方の下級官人を務めた。管弦にも通じたという。三十六歌仙の一人で、『古今集』に17首など勅撰集に約40首が入る。寛平御時后宮歌合、亭子院歌合など宇多朝の歌合に参加した。百人一首の「誰をかも」は『古今集』の雑歌で、友を皆失った老いの孤独を高砂の松に託して詠み、長寿の悲しみを歌った名歌とされる。
誰をかも 知る人にせむ 高砂の
松も昔の 友ならなくに
いったい誰を親しい友とすればよいのか。長寿で名高い高砂の松でさえ、昔からの友ではないのだから。
決まり字:たれ近日公開