平安時代後期の歌人。宇多源氏の出で、皇后宮少進を務め、従五位下に至った。後に出家した。伝記は詳らかでないが、1104年の堀河院の歌合や、1119年の内大臣藤原忠通家歌合などに出詠し、源俊頼らとともに院政期の歌壇で活動した。勅撰集に入る歌は『金葉集』以下の7首のみ。百人一首の「淡路島」は『金葉集』の冬歌で、「関路千鳥」の題により、須磨の関守が千鳥の声に幾夜目を覚ましたかと詠んだ、『源氏物語』須磨巻の情景を踏まえた歌。
淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に幾夜寝覚めぬ 須磨の関守
淡路島から通ってくる千鳥の悲しげな鳴き声に、幾夜目を覚ましたことだろう、須磨の関守は。
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