平安時代前期の皇族・歌人。陽成天皇の第一皇子。兵部卿・式部卿を務め、三品に叙された。風流で恋多き人物として知られ、『大和物語』『今昔物語集』などに逸話が伝わる。『元良親王集』があり、『後撰集』以下の勅撰集に約20首が入る。百人一首の「わびぬれば」は『後撰集』の恋歌で、宇多院の妃であった京極御息所褒子との密通が露見した後に贈った歌と詞書にある。
わびぬれば 今はた同じ 難波なる身をつくしても 逢はむとぞ思ふ
つらい思いに沈む今となっては、もうどうなっても同じこと。難波の澪標ではないが、この身を滅ぼしてでもあなたに会いたい。
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