平安時代前期の歌人。平城天皇の孫で阿保親王の子。臣籍降下して在原姓を名乗り、右近衛権中将に至った。六歌仙・三十六歌仙の一人。『古今集』に30首が入り、仮名序では「その心余りて言葉足らず」と評された。情熱的で奔放な歌風と数々の恋の逸話で知られ、『伊勢物語』の主人公「昔男」のモデルとされる。百人一首の「ちはやぶる」は、二条后高子の御前で竜田川の紅葉を詠んだ屏風歌。
ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川
からくれなゐに 水くくるとは
神代の昔でさえ聞いたことがない。竜田川が紅葉を散り流し、水を鮮やかな紅色にくくり染めにするとは。
決まり字:ちは