平安時代前期の歌人・書家。藤原南家の出で、右兵衛督などを歴任した。三十六歌仙の一人。『古今集』に19首が入り、「秋来ぬと目にはさやかに見えねども」の立秋の歌で名高い。能書家としても小野道風に並び称され、神護寺の鐘銘は彼の筆と伝わる。在原業平の妻の姉妹を妻とし、業平とも親交があった。百人一首の「住の江の」は『古今集』所収で、寛平御時后宮歌合の恋歌。
住の江の 岸に寄る波 よるさへや夢の通ひ路 人目よくらむ
住の江の岸に寄る波のように、あなたはなぜ夜の夢の中でさえ、人目を避けて会いに来てくれないのだろう。
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