平安時代前期の学者・歌人。大江音人の子とされ、在原業平・行平の甥にあたる。中務少丞、兵部大丞などを務めた。漢学に通じ、894年に宇多天皇の命で白居易らの漢詩句を和歌に翻案した『句題和歌(大江千里集)』を献上した。『古今集』に10首が入る。百人一首の「月見れば」は『古今集』の秋歌で、白居易「燕子楼」の詩句を踏まえた歌として知られる。
月見れば 千々に物こそ 悲しけれ
わが身ひとつの 秋にはあらねど
月を見ていると、あれこれと際限なく物事が悲しく思われる。秋は私ひとりのためにやって来たわけではないのだけれど。
決まり字:つき