平安時代末期から鎌倉時代前期の歌人。藤原家隆。藤原光隆の子。寂蓮の娘婿となり、藤原俊成に師事した。後鳥羽院歌壇で活躍し、1201年に和歌所寄人となって『新古今和歌集』の撰者の一人を務めた。定家と並び称され、後鳥羽院は『後鳥羽院御口伝』で家隆を高く評価した。承久の乱後も隠岐の後鳥羽院と歌を通じて交流を続けた。従二位・宮内卿に至る。勅撰集に約280首が入る。百人一首の「風そよぐ」は『新勅撰集』の夏歌で、六月祓の情景を詠む。
風そよぐ ならの小川の 夕暮れは
みそぎぞ夏の しるしなりける
風がならの小川の楢の葉にそよぐ夕暮れは、もう秋の気配だが、川辺の禊だけが夏であることの証なのだ。
決まり字:かぜそ