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百人一首 第39番・参議等浅茅生の

参議等出典:『後撰集』恋一・577
浅茅生の 小野の篠原 忍ぶれど
あまりてなどか 人の恋しき
百人一首『後撰集』恋片思い
浅茅生の ジャケット

現代語訳

浅茅の生えた小野の篠原——その「しの」ではないが、忍んでも忍びきれず、どうしてこんなにあなたが恋しいのだろう。

決まり字:あさぢ

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歌のものがたり

Story

時代背景

参議等(源等)は平安時代中期の公卿で、嵯峨天皇の曾孫にあたる。参議にまで昇ったが、残っている和歌は多くない。この歌は『後撰和歌集』恋一に入る。上の句は、『古今和歌集』の詠み人知らずの歌「浅茅生の 小野の篠原 しのぶとも 人知るらめや いふ人なしに」をそのまま借りた本歌取り。「浅茅生の小野の篠原」は、篠(しの)の音から「しのぶ」を導く序詞で、背の低い茅(ちがや)や細い竹が生い茂る野原を指す。

詠み人の想い

「しのぶれど」は、こらえて隠しているけれど。「あまりて」は、こらえきれずにあふれて。本歌は「言う人がいないのだから、人に知られるはずがない」と隠し通せる恋だった。この歌はその同じ上の句から始めて、「隠しているのに、どうしてこんなに恋しさがあふれてしまうのか」と、自分でも止められない思いに戸惑っている。篠原の「しの」が「しのぶ」を呼び、その「しのぶ」がこらえきれずに「あまる」。言葉が連なるように、気持ちがあふれ出していく。

歌詞にこめたもの

この歌に惹かれたのは、本歌では隠し通せたはずの恋が、同じ言葉から始まって、隠しきれずにあふれてしまうところでした。千年前の人も、平気なふりが得意なつもりで、結局あふれてしまったのだと思います。歌詞では、原歌の「篠原」を今の河川敷の篠竹に置き換えました。篠が鳴る帰り道で隠し、送れずに消した文字の数だけあふれ、最後に風が篠を倒して、隠れる場所がなくなる。「しのぶれど」を合言葉のように繰り返しながら、隠しきれない好きを、走り出すような青春の熱さとして歌いました。

歌詞

Lyrics

浅茅生の(後撰集/参議等・百人一首39番)Garu JP

Verse 1

河川敷の 帰り道 背の高い 篠竹が鳴る

自転車 押して 並んで歩く いつもの 二人

「明日 晴れるかな」なんて どうでもいい 話をして

本当に 言いたいことだけ 喉の奥で 止めてる

Pre-Chorus

平気な 顔なら 得意なはずだった

なのに 君が 笑うたび 胸が 騒ぎだす

Chorus

浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど

あまりてなどか 人の恋しき

隠しても 隠しても

あふれて 止まらない

しのぶれど しのぶれど

誰にも 言えないまま

Verse 2

授業で 習った 千年前の 恋の歌

篠の原に 隠した はずの 想いが こぼれてしまう

あの時は 古くさいって 笑ってたけど

今なら わかるよ その気持ち

Pre-Chorus

メッセージ 打っては消して 打っては消して

送信ボタンの 上で 指が 止まる

Chorus

浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど

あまりてなどか 人の恋しき

隠しても 隠しても

消した 文字の 数だけ

しのぶれど しのぶれど

あふれていく

Bridge

風が 篠を 倒して 道ができる

隠れる 場所は もう どこにもない

A cappella

浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど

あまりてなどか 人の恋しき

Last Chorus

浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど

あまりてなどか 人の恋しき

隠せない 隠さない

夕焼けの 河川敷で

しのぶれど しのぶれど

君が 好きだ

Outro

しのぶれど あまりてなどか

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