平安時代前期の伝説的な歌人。逢坂の関に庵を結んで住んだ盲目の琵琶法師と伝えられ、『今昔物語集』では源博雅が三年通って秘曲を授かった話が語られる。宇多天皇の皇子敦実親王の雑色、あるいは醍醐天皇の皇子とする伝承もあるが、実像は不明。『後撰集』に百人一首の「これやこの」を含む歌が採られている。逢坂山の関蝉丸神社に祀られ、謡曲『蝉丸』の主人公としても知られる。
これやこの 行くも帰るも 別れては
知るも知らぬも 逢坂の関
これがあの、行く人も帰る人も、知る人も知らぬ人も、別れてはまた出会うという逢坂の関なのだなあ。
決まり字:これ