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平安時代初期 · 生没年不詳(9世紀)小野小町

おののこまち · Ono no Komachi

平安時代前期の女流歌人。六歌仙・三十六歌仙の一人。出自は不明で、仁明・文徳朝ごろに宮仕えしたとみられる。『古今集』に18首が入り、恋の歌に優れ、夢や物思いを情熱的かつ技巧的に詠む。仮名序では「あはれなるやうにて強からず」と評された。絶世の美女という伝説が生まれ、僧正遍昭との贈答歌や深草少将の百夜通いなど多くの説話・謡曲の題材となった。百人一首の「花の色は」は『古今集』春の歌。

小野小町の歌

2 首

百人一首 第9番 『古今集』春下・113

花の色は うつりにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに

桜の花の色は、むなしく色あせてしまった。長雨が降り続く間に——私の美しさも、物思いにふけている間に。

決まり字:はなの
百人一首『古今集』無常嘆き桜の散る庭(長雨)

♪ 「花の色は」を聴く

小野小町×僧正遍昭 贈答歌(『後撰集』/『大和物語』第百六十八段)

岩の上に 旅寝をすれば いと寒し
苔の衣を 我に貸さなむ(小町)
世をそむく 苔の衣は ただ一重
かさねばうとし いざ二人寝む(遍昭)

『大和物語』ユーモア恋しい石上寺(奈良県天理市)

♪ 「苔の衣」を聴く

曲になった歌

Songs · 2