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百人一首の春の歌 6首春の歌

百人一首で部立てが「春」の歌は六首。数こそ少ないものの、小野小町の「花の色は」、紀友則の「ひさかたの」、伊勢大輔の「いにしへの」と、日本人なら誰もが一度は口にしたことのある名歌がそろっています。咲き誇る桜、散る花に重ねた無常、雪の残る早春の野——春の景物ごとに分けて、それぞれの意味と背景、楽曲を紹介します。

ひと目でわかる 全6首

All 6 poems

曲になった歌は、歌の行から作品ページ(意味・現代語訳・時代背景・歌詞・ミュージックビデオ)へ進めます。

番号上の句・下の句歌人現代語訳決まり字
9花の色は うつりにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに♪ 「花の色は」を聴く
小野小町桜の花の色は、むなしく色あせてしまった。長雨が降り続く間に——私の美しさも、物思いにふけている間に。はなの
15君がため 春の野に出でて 若菜つむ
わが衣手に 雪は降りつつ♪ 「君がため 春の野に出でて」を聴く
光孝天皇あなたに差し上げるため、春の野に出て若菜を摘んでいる私の袖に、雪がしきりに降りかかっている。きみがためは
33ひさかたの 光のどけき 春の日に
しづ心なく 花の散るらむ♪ 「久方の」を聴く
紀友則日の光がのどかに差すこの春の日に、どうして桜の花は落ち着かなげに散り急ぐのだろう。ひさ
35人はいさ 心も知らず ふるさとは
花ぞ昔の 香ににほひける♪ 「人はいさ」を聴く
紀貫之人の心はさあ、どう変わったか分からない。けれど昔なじみのこの里では、梅の花が昔と同じ香りで咲き匂っている。ひとは
61いにしへの 奈良の都の 八重桜
けふ九重に にほひぬるかな♪ 「いにしへの」を聴く
伊勢大輔いにしえの奈良の都の八重桜が、今日はこの九重の宮中で、ひときわ美しく咲き誇っています。いに
73高砂の 尾の上の桜 咲きにけり
外山の霞 立たずもあらなむ♪ 「高砂の」を聴く
前中納言匡房高い山の峰の桜が咲いた。人里近い山の霞よ、どうか立ち込めないでおくれ、あの花が見えなくなるから。たか

咲き誇る桜

2 首

散る花と移ろう春

3 首

早春の野と若菜

1 首

曲になった歌

Songs · 6

よくある質問

FAQ

百人一首に春の歌は何首ありますか?

部立てで「春」に分類される歌は6首です。雑の歌で春の情景を詠むもの(第66番「もろともに」、第67番「春の夜の」、第96番「花さそふ」)を含めると、春を舞台にした歌は9首になります。

百人一首の桜の歌はどれですか?

第9番「花の色は」(小野小町)、第33番「ひさかたの」(紀友則)、第61番「いにしへの」(伊勢大輔)、第73番「高砂の」(前中納言匡房)の4首が桜を詠んでいます。第35番「人はいさ」(紀貫之)の「花」は梅なので、区別して覚えましょう。

第15番「君がため」の若菜とは何ですか?

正月初めの子(ね)の日に野で摘む、せりやなずななどの若草のことです。若菜を食べると邪気を払い長寿が得られると信じられ、光孝天皇は雪の降る春の野で、大切な人のために若菜を摘む場面を詠んでいます。