平安時代前期の公卿・歌人。在原行平。平城天皇の皇子阿保親王の子で、在原業平の兄。臣籍降下して在原姓を名乗った。文徳・清和・陽成・光孝・宇多の五朝に仕え、民部卿・中納言に至る。881年に在原氏の学問所として奨学院を設立した。一時須磨に退いたと伝えられ、謡曲『松風』の題材となった。百人一首の「立ち別れ」は『古今集』所収で、因幡守として赴任する際の離別の歌。
立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる
まつとし聞かば 今帰り来む
あなたと別れて因幡の国へ行くけれど、稲羽山の峰に生える松のように「待つ」と聞いたなら、すぐにでも帰ってきましょう。
決まり字:たち