平安時代前期の公卿。源融。嵯峨天皇の皇子で、臣籍降下して源姓を賜った。872年に左大臣に昇る。鴨川の畔に営んだ大邸宅・河原院に陸奥の塩釜の景を再現し、海水を運ばせて塩を焼かせたという風流で知られ、「河原左大臣」と呼ばれた。宇治の別荘は後の平等院の地。『源氏物語』の光源氏のモデルの一人ともいわれる。百人一首の「陸奥の」は『古今集』の恋歌。
陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに
乱れそめにし われならなくに
陸奥のしのぶもじ摺りの乱れ模様のように、私の心は乱れている。いったい誰のせいで——あなた以外の誰のせいでもないのに。
決まり字:みち