トップ百人一首 / 長からむ← 秋風にながらへば →

百人一首 第80番・待賢門院堀河長からむ

待賢門院堀河出典:『千載集』恋三・802
長からむ 心も知らず 黒髪の
乱れて今朝は 物をこそ思へ
百人一首『千載集』嘆き別れ後朝の部屋
長からむ ジャケット

現代語訳

あなたの心が末永く変わらないかどうか分かりません。黒髪が乱れるように心も乱れて、物思いに沈むこの朝です。

決まり字:ながか

ミュージックビデオ

Music Video

歌のものがたり

Story

時代背景

平安時代末期。作者・待賢門院堀河は鳥羽天皇の中宮・待賢門院璋子に仕えた女房歌人で、女房三十六歌仙の一人。西行や崇徳院と同時代を生きた。

詠み人の想い

愛された直後にこそ押し寄せる不安。幸せの真ん中で泣きたくなる気持ちを31文字に閉じ込めた。

歌詞にこめたもの

逢瀬の翌朝の「乱れて今朝はものをこそ思へ」を、幸せの真ん中にいるのに泣きたくなる矛盾として読みました。「信じることと疑うことはおなじ痛みでできている」——原典の不安を否定せず、「それでもあなたを選ぶ」と不安ごと愛と呼ぶのがこの曲の答えです。ブリッジでは髪を「梳かす」と不安を「解かす」を重ね、静かな朝と乱れる心の二重構造を、ボサノバ×高速ビートのサウンドにも映しました。

歌詞

Lyrics

長からむ(千載和歌集・百人一首80番)Garu JP

Verse 1

カーテンの隙間 朝がこぼれて

乱れた髪に 指をとおす

となりで眠る あなたの寝息

起こさないように 見つめてる

Pre-Chorus

幸せの真ん中に いるはずなのに

どうして 泣きたくなるんだろう

Chorus 1

長からむ 心も知らず

あなたの「ずっと」は いつまでだろう

黒髪が 乱れるように

心が 朝に ほどけてゆく

このまま 時が止まればいい

Verse 2

ゆうべの言葉を ひとつずつ

たしかめるように 思い出す

「愛してる」って 言ったくちびるは

夢のなかでは 誰のもの

Pre-Chorus 2

信じることと 疑うことは

おなじ痛みで できている

Chorus 2

長からむ 心も知らず

朝日が髪を 撫でてゆく

疑う私を 抱きしめて

何も言わずに もう一度

このまま 時が止まればいい

Bridge

永遠を 誓えないなら

今だけを ください

乱れた髪も 乱れた心も

あなたの指で とかして

Drop

長からむ 心も知らず 黒髪の

乱れて今朝は 物をこそ思へ

Final Chorus

長からむ 心も知らず

それでも あなたを選ぶから

黒髪が 乱れるたびに

何度でも 恋に落ちるわ

不安ごと 愛と呼べばいい

Outro

乱れて 今朝は……

あなたの夢の つづきのなかで

← 第79番 秋風に 百首の地図 𝕏 でシェア 第84番 ながらへば →